顔を上げると、正面の副支店長は眉間に皺を寄せ紫煙を燻らせ、左隣の次長は腕を組みじっと目を閉じていた。
斜向かいの支店長は片肘をつきながら何故か仄かに笑っていたように思う。
頭にはゴッドファーザーのテーマが流れる。
鉛のような空気の中、意を決して支店長以下うちの支店のトップ3に退職したい旨を伝える。
笑顔のない短い会談は3月末での退職ということで話がまとまると
次の日には本社から人事部の方が2人やって来て、2階の会議室に呼ばれた。
退職にあたっての今後の手続き等の具体的な説明はなく
なぜ辞めようと思ったのか、もう一度考え直さないか等々、その日は軽い面接をして帰っていった。
そして、今日その本社の人事部の方の1人からマイミク申請が来た。
えっ、もういろいろわからん。
頭の上ではチョコボと星がクルクル回っている。
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