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木曜日の夜に珍しく38度を超えるくらいの高い熱が出てしまい
翌朝にはだいぶ楽になったんですけど、なかなか熱が下がらず
教官の指示もあり、金曜日は学校を早退して病院に行くことにしました。
宮崎市に越してきて間もないので、当然かかりつけの医者なんてなく
家の近くの診療所に飛び込みました。
患者さんはボクの他には5,6人程度。
決して大きくはないものの建物は小奇麗で、内部は非常に明るく
受付の対応もスムーズで、看護師さんも親切。
念のためにということで、豚インフルエンザのチェックもされました。
基準はわからないけれど、こういうのをいい病院って言うんだろうな
なんて一人待合室でぼんやりと考えていました。
程なくして奥から名前を呼ばれました。
診察室に通され、たっぷりした間の後に奥から出てきたのは
今にもぶっ倒れそうなヨボヨボのおじいちゃん先生でした。
聴診器を扱う手つきは実に不確かで
喉を見るときに使うカップアイスのスプーンみたいなやつ(金属製)を床に落としてました。
高まる不安。
聴診器を体に当てて、喉の腫れを確認するという一連の動作を
先生はたっぷりした間を取って行いました。
そして、出し抜けに言うのです。
「体調は大丈夫ですか」
"いやいや、お前だろ!"
喉まで出かかったことばを無理矢理押し込んだボクは
今の体調について説明し、引き続き問診に応じました。
それから、先生は本来の調子を取り戻しました。
「疲れからくる発熱でしょうな。
しっかり水分を取って今日はゆっくり寝ててください。
解熱剤と抗生剤を出しておきますから」
いやはや、我ながら恥ずかしいかぎりである。
腐っても医者。何を心配しているんだ。
「だいぶ疲労が溜まっているようなので注射を打っときますね。
まぁ、気休めみたいなものですけど」
そう言って先生は、その場に居合わせた看護師さんに
「□○△の注射を打つように」と指示をし
お大事にと言い残し、再び奥に引っこんでいかれました。
ボクには帰っていく先生の後ろに後光が差しているのが見えました。
看護師さんに腕を消毒してもらい、注射を打つ段になって
奥から先生の声が聞こえました。
「ごめんごめん。注射、○△×の方だったわ」
何か、怖っ!!
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