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続・オレ色眼鏡

「代行の 運ちゃん運転 荒すぎる」

やっつけ

テレビっ子のボクにとって
珍しくバイトのない日曜の昼は暇の極みであります。

というわけで最近読んだ小説を2冊ほど。


『夏と花火と私の死体』
乙一
集英社文庫


『戦国自衛隊』新装版
半村良
角川文庫



『九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく。
こうして、ひとつの死体をめぐる幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087471985/250-1305452-1181862より>

表題作は16歳のときの作品だという。

(失礼な話ですが)
作者は小さい頃、とてもイヤな子どもだっただろうと思う。
洞察力があって頭のいい子ども、往々にしてウザい。

話が逸れた。

本文の中に次のような箇所がある。
『おじさんは何も言わずに扇風機の首振り機能のスイッチを押した。その旧い扇風機は、羽を回すモーターの部分についているピンのような部分を押すことで、首をふり始めるタイプのものだ。
首を回すと聞いて,弥生ちゃんの肩がぴくんと震えた。奇妙な方向に折れ曲がったわたしの首を思い出したのだった。
そんな弥生ちゃんにかまわず、アニメは始まっている。』

この辺の描写はすごく巧い。
発情期真っ只中だった高2のボクに
こんな文章が書けただろうか。

話は死んでしまった「わたし」の
"客観的な"視点で進められる。
場面の切り替えもスムーズで、違和感がない。
無理矢理ケチをつけるなら
オチが途中で読めてしまうのと
ホラーとしては怖くないことくらい。

表題作のほか、「優子」という作品が収録されている。
いずれも短編で文章に無駄がなく、読みやすいです。



『日本海側で大演習を展開した自衛隊を、突如<時震>が襲った。突風が渦を巻きあげた瞬間、彼らの姿は跡形もなく消えてなくなってしまった。
伊庭三尉を中心とする一団は、いつの間にか群雄が割拠する戦国時代へタイムスリップし、そこでのちに上杉謙信となる武将とめぐり逢う。
歴史は、最新兵器を携えた彼らに、何をさせるつもりなのか。』

<本書巻末より>

映画が面白いと薦められたので
とりあえず原作を、と手に取ってみた。

なんと初版は昭和53年発行。
執筆開始は71年ということで
もう30年以上も前に書かれたことになる。
けれど、全く古臭さを感じることはないです。

最新兵器を携えた自衛隊が戦乱の世へタイムスリップ
これで萌えないわけがあろうか。
SF、ミリタリー、「信長の野望」
この中で1つでも好きなものがある人は読んどきましょう。

惜しむらくは短すぎること。
話のスケールの割にはかなりあっさりしてるなと。
もっと書いて欲しかった。
惜しい人を亡くしました。

あと、ボクの好きな武田信玄が
思いっきりヤラレキャラなのがショック。

映画は幻滅しそうなので見ないことにしよう。
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